工場の金属加工とは？仕事内容や、やりがい、仕事の難しさ、なり方まで徹底解説します
工場の金属加工は、ものづくりに貢献できる仕事です。手に職をつけることができるので、目指している方も多いでしょう。この記事では金属加工の難しさやなり方を徹底解説していきます！
目次
工場の金属加工職の主な仕事内容とは？
工場の金属加工職は、勤める工場によって大きく変わってきます。作るものとしては自動車の部品から家電までさまざまです。
鉄やアルミなどの金属を、設計図面通りになるように、切ったり曲げたり穴を開けたりして金属部品を作っていくのが主な仕事です。
未経験でも働くことができる職種ですが、職人技が必要な工程もあるため、仕事内容を完璧に習得するまでに数年かかることも。最初の頃は、単調作業が主となる機械オペレーションの仕事を任されることが多いようです。
そもそも金属加工とは？
まず、金属加工とは、金属材料を所定の形に加工することで機能を持たせる作業のことです。
加工方法は、大きく3種類あります。金属を溶かして型の中で凝固させる「機械加工」、金属の結晶組織を変えて強度を増したりする「熱処理加工」、 金属の表面に保護膜を作ったりして表面の性質を変える「表面処理」などです。
これら3種の加工をすることで、機械の部品や金型、さらには、ワイヤーといった製品が完成します。
工場の金属加工職のやりがいと仕事の難しさとは？
工場の金属加工職にはやりがいもありますが、外からでは見えない大変さもあるのです。
仕事を通して手に職がつけられるのがやりがい！
金属加工は、知識や理屈を知っていてもうまくできません。何年も加工に携わっていくことで、技能を身に着けていくことができるのです。
ですから、仕事を通して、徐々にできることや任されることが増えていき、自分の成長を実感できるのがやりがいです。
加えて、これらの技能はどこの工場でも通用しますから、仕事を通して一生ものの技能を身に着けられます。
立ち仕事で汚れやすいのが難しいところ
金属加工は、機械の前で立ったままで行います！ さらに、金属を加工するときには油を使うので、職場環境が汚かったり服が汚れたりしてしまいます。腕力が必要な仕事なのが難しいところだといえるでしょう。
きつくてやめたい…という声もあるけれど、慣れが大事
金属加工は想像以上に大変なところもあります。しかし、数か月もすれば金属加工に必要な体力はつきます！ 加えて、汚れなどにも慣れてくるでしょう。
実際、金属加工の現場では若い女性も大勢活躍することができているのです！
金属加工職が向いている人・向いていない人
金属加工職には向き不向きがあります。特性を確認しておきましょう。
黙々と作業ができる几帳面な人が向いている！
金属加工は、入ったばかりのころは機械の動かし方など、覚えることがたくさんあって大変です。しかし、作業工程や機械操作を覚えてしまえば、基本的には同じ作業を黙々と続けていくことになります。
ですので、一人でも、淡々と作業ができる精神力が強くて几帳面な人に向いている仕事といえます。
一人で単調な仕事をするのが苦手な人は向いていない！
金属加工はチームプレーで何かをする仕事ではありません！ 基本的には、個人プレーで作業していきます。
特に、小さな町工場の場合は、一人一人が別の金属加工をしているので、図面を見ながらプログラムを作成して製品を仕上げるまで一人で行わなくてはならないこともあるのです。
誰かとコミュニケーションを取りながらワイワイ作業を進めて行きたい人には向いていないといえるでしょう。
金属加工職に必要な知識とスキル、資格について
金属加工は、実地で仕事を覚えていくこともできます。しかし、金属加工に関する以下のような専門的な資格があると就職もしやすいので取得を検討しましょう！
機械加工技能士
金属を切削・研削し、所定の形に作り上げる技能を有していることを証明する技能検定です。特級と1級～3級に分かれており、特級と1級は一定年数の実務経験が必須となります。
めっき技能士
メッキをほどこす作業に必要な技能を有していることを証明する資格。機械加工技能士と同じように特級と1級～3級に分かれており、特級と1級は一定年数の実務経験が必須となります。
職業訓練校に通う
職業訓練校に通うのも一つの手です。職業訓練校は、金属加工といったものづくりの技術を学べる施設です。実習期間は6カ月が大半。さらに、就職の斡旋をしてくれる場合もあります。
資格取得後は、活かせる職を探してみましょう
金属加工に資格はなくてもかまいません。ある程度勉強をしたのならば職業を探していきましょう。未経験ならば、まったくの未経験者も歓迎としている求人を選びます。
また、自分の作りたいものを作れる工場を探してみるのもよいでしょう。
金属加工を募集しているのは小規模工場が多いです。このような求人は、一般向けの求人には出ません。工場・製造業・物流の求人に特化した転職サイトにのみ掲載されている傾向にあるので、専門的な求人情報サイトを使って職探しをしましょう！
おわりに ものづくりに貢献できる金属加工職を目指してみよう！
金属加工というと、地味な仕事のように感じている方も多いでしょう。しかし、金属加工によって作られるパーツは、私たちの日常生活を支えてくれています。技術が必要とされたり力仕事だったりする難しさもあるでしょう。
しかし、ものづくり大国とも呼ばれる日本の中で、金属加工職の果たす役割は大きいです。ぜひ、目指してみましょう！
