工場で大活躍!あなたも溶接女子になる?溶接工のやりがいや仕事の難しさ、なり方も解説します
2つ以上のものを1つに繋ぐ溶接の仕事。機械ではできない作業ですので、多くの需要があります。また、ものづくり産業を支えられるのも魅力。この記事では、溶接工のやりがいや仕事の難しさ、なり方を徹底解説していきます!
目次
工場の溶接工の主な仕事内容とは?
溶接は、経験者は優遇されますが未経験でもなれる仕事です。
工場での主な仕事内容は、モノとモノをつなぐこと。複数の素材をつなぐことで単体では生み出せなかった形や材質を生み出していきます。
また、溶接工は、できあがった製品を磨いたり塗装したりすることもあるのです。
そもそも溶接工とは?
溶接工は、異なる2種類以上の素材をつなぐ仕事です。溶接するものは、自動車や家具といった大型のものから、時計のパーツといった小さなものまで存在していますが、業種に関係なく何かと何かを繋ぐならば溶接工と呼ばれます。
溶接の方法は、大きく分けると3つあります。火などの熱で素材を溶かして繋ぐ方法である融接、素材に圧力を加えて繋げる方法の圧接、やわらかい金属をのりとして使う方法であるろう接です。
女性には溶接工はむずかしい?
溶接は腕力のある男性の仕事というイメージを持たれている方も多いでしょう。しかし、実際は、溶接工は腕力よりも繊細さが求められる仕事で、女性ならではの丁寧さを発揮できる業種なのです!
現在、日本で溶接に携わる女性の割合は全体の0.5%しかいません。しかし、溶接界への女性進出を積極的に支援している企業も多く、日本溶接協会は溶接女子会という会を立ち上げ、職場の環境整備も進めていっています。
女性だからという理由で、敬遠する必要はない職種なのです!
工場の溶接工のやりがいと仕事の難しさとは?
工場の溶接工のやりがいと仕事の難しさは以下のようなものがあります。
多くの人と協力してものづくり産業を支えられるのがやりがい
溶接の仕事は、繊細さと丁寧さが求められます。そのため、機械では代用することが難しいのです。「ものづくり産業」を支えるうえで、なくてはならない存在として活躍できる点が醍醐味といえるでしょう。
加えて、溶接はチームプレイな面があり、同僚などと協力して作業をし、一つのものを生み出せる楽しさがあります!
人の手作業が欠かせない業種なので、仕事がなくなるという危機感がないのもやりがいといえるでしょう!
集中力と体力が必要なのがこの仕事の難しいところ
溶接は、基本的に立ち仕事です! ですから、長時間立っていられる足腰の強さが必要になります!
加えて、熱や火を使う職業なので、ちょっとした油断が大けがにつながってしまいます。業務中、周囲や自分を危険にさらさないで済む集中力も必要不可欠なのが難しいところでしょう。
溶接工が向いている人・向いていない人
溶接のお仕事にも、向き不向きがあります。
細かい作業が好きで集中力のある人が向いている!
溶接の仕事は、小さな部品をつなげたりしなくてはなりません。もしもつなぎ間違えると、その製品を作り直さなくてはなりません。
ですから、パズルやプラモデルが好きで、細かい作業が得意な人に向いています。加えて、作業に集中して安全に配慮できる力のある丁寧な人にもおすすめです!
下積みができない人は不向き!
溶接の仕事は、経験を積んでスキルをあげる必要があります。そのため、最初の頃は単純な作業を任されることが多く、実地で技術を積んでからでないと大きな仕事はできません!
最初から大きな仕事をしたい!と考えていて、下積みに意味を見いだせない方は不向きです。スキルをあげるために我慢強く下積み時代を耐えられる力が必要といえるでしょう!
溶接工に必要な知識とスキル、資格について
溶接工になるには、溶接の技術が必要です。これらの技術は働きながら実地で習得することも可能ですが、ガス溶接技能者かアーク溶接作業者の資格を取ると就職に有利です。
どちらも数日で取得でき、合格率は100%近い資格です。ぜひ、取っておきましょう。
ガス溶接技能者資格
ガスを用いる溶接を行うことができるようになる資格です。18歳以上なら誰でも受験でき、講習と修了考査で取得できます!
講習は、2日間にかけて開催され、1日は学科、もう1日は実技についての講習です。講習の合計時間は8時間程度です。
受験費用は、12,400円~18,360円程度です。
アーク溶接作業者資格
アーク(火花)の熱を利用して溶接ができるようになる資格です。18歳以上なら誰でも受験でき、講習と修了考査で取得できます!
講習は、学科2日、実技1日の3日間にわたり開催され、講習の合計時間は21時間です。
受験費用は、11,600円~15,420円程度です!
資格取得後は、活かせる職を探してみましょう
溶接工は需要に対して人手不足の状況にあります。ですから、新規の求人は多く出されています。加えて、未経験者でもやる気があれば、入社後の社内教育による成長を見込んで採用されるケースも多くあるのです。
溶接工は、専門的な職種なので、工場・製造業・物流の求人に特化したサイトをチェックするとよいでしょう。
おわりに 将来性抜群の溶接工を目指そう!
製造業の工場では機械化が進み、さまざまな作業がロボットにより代用されています。しかし、溶接の仕事はロボットには難しく、溶接工の仕事が完全になくなる可能性は低いのです!
資格も数日で取ることができますし、未経験者でも就職のチャンスは十分あります。ものづくり産業を支えることができて、将来性も安定している溶接の仕事をぜひ検討してみてくださいね!