工場の天井クレーン操作にはどんな資格が必要？もっておくべき資格・あったほうがいい資格を紹介します

工場や建設現場でよく見かけるクレーン。重いものを吊り上げたり運んだりして活躍していますよね？ 「かっこいい！」「自分もやってみたい！」と考えたことがある人もいることでしょう。この記事ではクレーンの具体的な仕事内容や資格について解説していきます。

天井クレーン操縦士の主な仕事内容と活躍の場とは？

まず、クレーンを動かすには、専門的な技術が必須です！未経験者は、まずは国家資格を取らなくてはなりません！

さらに、工場で使われる大型の天井クレーンを動かすためには、「クレーン・デリック運転士」という難しい資格を取らなくてはなりません。

仕事内容は、重いモノを吊り上げたり、運んだりするだけでなく、クレーンを操作して鉄骨を小さなボルトの穴に入れたりすることもあります。さらに、どのようにクレーンを動かして物を運ぶか、念入りに計画を立てるのも天井クレーン操縦士の仕事です。

活躍の場は、工場や建設現場、さらには港などでも働くことができます。

そもそも天井クレーンとは？

クレーンとは、荷物を動力によって吊り上げて水平に運搬する機械と定義されていて、大きく2種にわけることができます。

あらかじめ壁などに設置されたクレーン移動用の軌道を走行するタイプの天井クレーンとジブと呼ばれる先端の部分にワイヤーを通して荷物を釣り上げるタイプのジブクレーンの2種です。

このうち、工場や大型の現場でよく使われるのは天井クレーンですので、工場などで働きたいならば天井クレーンを扱えるようになっておく必要があるのです！

天井クレーンには、用途ごとにさまざまな種類があります。部品の運搬に使われることが多いクラブトロリ式天井クレーン、ロープを使って巻き上げるタイプのロープトロリ式天井クレーン、小型の荷物を運ぶために設置するタイプのホイスト式天井クレーン、高熱作業所でも使えるタイプの製鋼用天井クレーンなどがあり、工場の規模などによって使いわけられています。

工場の天井クレーン操縦士のやりがいと仕事の難しさとは？

工場の天井クレーンのやりがいや難しさを確認しておきましょう。

一日中大きな車を動かせるところがやりがい！

大きな機械である天井クレーンを運転するのは、視線が高くなり、なかなか楽しいです。車などの運転が好きな人は、毎日楽しく仕事ができるのがやりがいです。また、大きなものを動かすことで、周囲の人から頼りにされるのもやりがいだといえるでしょう。

さらに、クレーンを使って、大きな建造物などを作ることもあります。そのような時は、完成した大きな建造物を見ることで、誇らしさといった気持ちを感じることもできるのです！

少しのミスが大災害につながるのが難しいところ

クレーンは、人力では絶対に運べないような重量のあるものを移動させます。少しの操作ミスによって、荷物を落としてしまったりすると、大惨事につながってしまうのです。

周りに人がいないかを常に把握し、操作ミスをしない慎重さが必要になってきます。

常に、危機感と責任感を持ち仕事をしないといけないのが大変なところだといえるでしょう！

天井クレーン操縦士が向いている人・向いていない人

天井クレーン操縦士にも適性があります。向き不向きを確認しておきましょう！

向上心があり丁寧な人は向いている！

天井クレーン操縦士は、プロとして常に向上していくことが求められます。免許を取ったらそれでおしまいではなく、意欲的に腕を磨く必要があるのです。

また、天井クレーン操縦士は、大きな荷物を扱うので、周囲の安全を常に考えなくてはなりません。独りよがりにならない丁寧さのある人に向いています。

コミュニケーションが苦手な人は不向き

天井クレーンは、黙々と作業していれば良いような職ではありません。大きな荷物を運ぶので、事故を防ぐために、仲間と声をかけあうだけでなく周囲の人に注意を呼びかけるコミュニケーション能力が不可欠です。

周囲と話したり、仲間と協力しあったりするのが苦手な人は向いていません！

天井クレーン操縦士に必要な知識とスキル、資格・講習について

天井クレーンを操縦するには、実技もある試験に合格して免許を取らなくてはなりません。

天井クレーン操縦士に必要なのはクレーン・デリック運転士免許！

クレーンの免許は、性別や年齢に関係なく本人確認書類が添付できれば誰でも受験することができます。免許は、運転免許と同じように実技試験と学科試験によって構成されます。合格率は年によって差がありますが、大体50％です。

なお、クレーンの免許には以下の3つがあり、数字がさがるほどレベルも低くなります。

①クレーン・デリック運転士免許、②クレーン・デリック運転士免許 （クレーン限定）、
③クレーン・デリック運転士免許（床上運転式クレーン限定）

このうち、天井クレーンを動かすために必要なのは、①クレーン・デリック運転士免許です。他の資格を持っていても、工場で天井クレーンを動かせないので注意しましょう！

免許を取るなら教習所や学校に通うのが確実

クレーンの免許を取るための試験は、誰でも受験することが可能です。ですから、独学で力をつけて試験に望むのもありですが、教習所や学校に通うのが賢明といえます。

教習所に通えば、大体7日～10日間ぐらいで卒業することができますし、実技試験も免除になります。

クレーンの免許は、実技試験もありますから、まったくの初心者には合格が難しいです。まずはスクール探しをしてみましょう！

資格取得後は、クレーン技術を活かせる職を探してみましょう

無事、資格を取れたらクレーン技術を活かせる職を探してみましょう！ ただし、クレーン技術を活かせる求人は、経験者優遇のものが多い傾向にあります。

天井クレーン操縦士の求人などを中心に扱っている工場・製造業・物流の求人に特化した転職サイトを利用すれば、社内教育充実・未経験者歓迎の求人に出会う確率があがりますから、使うようにしましょう！

おわりに　資格を取って天井クレーン操縦士を目指そう！

天井クレーン操縦士は、重たい荷物を動かして人から頼られる仕事です。安全性に配慮できることといった几帳面さなども求められますが、運転が好きな人にはかなり楽しめる仕事です。

なるためには、資格が必須ですが、教習所に行けば10日程度でスキルが手に入ります。資格を取れば手に職をつけることもできますから、ぜひ挑戦してみてください！