印刷・製紙工場のパートやバイト・派遣の仕事
インターネットや電子書籍が普及して影が薄くなったように思える紙媒体ですが、企業のパンフレットや一部雑誌においてはまだまだ健在です。読者のなかにも紙媒体へのこだわりが強い人はいるのではないでしょうか?
紙媒体のメリットは、好きなモノを保存できるというところ。情報が流れてしまうインターネットではなかなか難しいですよね。その紙媒体を支えているひとつが、印刷・製紙工場です。
紙媒体には編集者、ライター、校正者などさまざまな人が関わっていますが、印刷・製紙工場はそれを形にするフィニッシュ的な存在となります。身近な所で言えば、年賀状や季節のお便りを手がけているのも印刷・製紙工場です。
この記事では、紙媒体を支える印刷・製紙工場のお仕事について詳しく解説します。
目次
印刷・製紙工場は何をする工場?
印刷工場・製紙工場は、響きは似ているかもしれませんが業務内容が全く異なります。それぞれ簡単にご説明します。
印刷工場
紙やローラー、インクなどの印刷機を駆使して紙に印刷をする工場です。お馴染みの雑誌やパンフレット、小さいものだとシールにいたるまで、ありとあらゆる紙媒体が印刷工場でつくられています。
実は紙はとても重く、印刷物を運ぶ際には体力も求められます。また、クライアントの要請によっては朝も夜も関係ありません。繁忙期には印刷機が24時間フル稼働、ということもあります。筆者も経験があるのですが、摺り直しなどの急ぎの時は担当が工場に出向き交渉(見張り)をするのでプレッシャーも大きいと思います。
ただし、印刷物が無事に刷り上った時には大きな喜びがあります。
製紙工場
紙そのものを製造する工場のことを指します。業界規模は約4兆7,000億円、そのうちの半数が王子ホールディングスと日本製紙が占めています。
近年では日本国内の紙需要の減少もあり、海外進出が進んでいます。
印刷・製紙工場での仕事内容
印刷工場と製紙工場で、仕事内容は異なります。
では実際に印刷・製紙工場ではどのような仕事を行うのでしょうか。下記で詳しくご紹介します。
印刷工場
印刷機を操作するお仕事になります。印刷機はとても大きいため、通常は二人以上で作業することが多いです。基本は機械任せではありますが、印刷の際に色の濃淡などを見極める必要があるため(色が違うと摺り直しになってしまいコストもかかり二度手間となります)繊細さも求められます。とくに必要な資格はありませんが、一人前になるには3年はかかると言われています。
製紙工場
紙をつくるための機械のコントロールをするほか、紙の色をつける塗料などを持ち運びするなどのお仕事があります。一口に紙と言っても、普通紙、再生紙etc、素材は異なります。
オーダーにより、それぞれに合った手法で紙をつくりだすことが製紙工場で働く人のミッションです。工場内での仕事はチームを組んで行うことが多く、一人ひとりへの過度な負担はありません。
派遣・パート・バイトが任されるのは?
印刷工場、製紙工場でも、派遣・パート・バイトが担当するのは機械の洗浄や紙を運んだりする程度の軽作業です。女性でももちろん問題ありませんが、想像以上に紙は重いため体力勝負となる現場もあります。
印刷工場・製紙工場のなかでも「検査」というお仕事があり、こちらに関しては印刷漏れや製本後の汚れをチェックする、という比較的体力を使わないお仕事です。体力にそれほど自信がない、という方にはおすすめですが、非常に細かい点までチェックしなくてはならないので大雑把な方には向かないかもしれません。
もらえる給与の平均額
タウンワークによると、印刷工場、製紙工場ともに時給は1,000円~、夜勤であれば1,200円以上となっています。ただし工場という属性柄、概して駅から遠く交通費が支給されない場合はその負担もかかる恐れがあります。マイカー通勤可、無料送迎バスあり、などのサービスを掲げている企業もあるので、求人に応募する際にはちゃんとチェックするようにしてください。
印刷・製紙工場の仕事の大変さ・やりがい
印刷・製紙工場の仕事の大きなやりがいは、まだ世に流通していない印刷物に触れることができることに尽きるでしょう。そして紙媒体が好きな方なら、紙を仕事にできることは至福です。
一方で大変な点は、インターネット・電子書籍が主流の現代、紙に対する圧が進み作業の担い手が少なくなってきていて人手不足に陥り、一人ひとりへの負担が大きくならざるを得ないこと。人員が少ない、そして入社してくる人もいないのであれば、過剰な労働にもなりがちです。
また、朝も夜も関係なく稼動し、クライアントに無理を言われたら対応しなければならない、というのも、慣れないうちは大変です。パートやアルバイト、派遣であれば、面接の時に「週○日、○時~○時まで」としっかり伝えるようにしてください。
短期でも、長期でも! 紙媒体ラバーズならやりがい満載
インターネットが普及した今、印刷・製紙業界は苦境にある、とも言われていますが決して衰退することのない業界です。なぜなら、紙媒体をこよなく愛する人もいるので。
ただし、パートやバイト、派遣で働く場合には勤務時間をしっかり確認することを忘れずに。24時間稼動している業界なので、繁忙期には残業を強いられる可能性もあります。それでも、未経験者でもトライできる仕事であることに加え、自分が携わった制作物が店頭に並ぶのを見ることができるのは紙媒体好きにとって大きな魅力です。
職場によっては短期の募集もしているし、もちろん相性が合えば長期で。自分のライフスタイルと両立しながら働いてみてはいかがでしょうか?
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